ULTRA JAPAN2016 第1弾ラインナップを読み解く
- So-on
- 2016年5月8日
- 読了時間: 4分
こんにちはNEXTREAMのSo-onです。
移動中にTwitterをふと見たらULTRA JAPANのラインナップで大騒ぎになっていました。
今年は9月17-19日に東京で3年目となるULTRA JAPANが開催されるのですが、ラインナップが公開された模様。
ラインナップはこちら。

ネットでの評価をざっくり見た限り、賛否でいうと「賛」が圧倒的に多かった気がします。例年意見が割れるラインナップですが、どこがファンの心に響いたのでしょうか。EDM業界の事情を軽く触れながらポイントごとに読み解いていきたいと思います。
deadmau5のワールドツアー決行
なんといってもここが大事なポイントでしょう。
突如、deadmau5のレーベル"mau5trap"とULTRA Worldwideがタッグを組みワールドツアーを行う旨が発表されました。
ULTRAがdeadmau5とチームアップしているのには何か訳があるはずです。考えられる理由は2つ。
1)deadmau5の方向転換
最近、deadmau5は話題性が増している気がします。SNSでひたすらケンカ腰なのは相変わらずですが笑。
自家用車を改造したり、ULTRAでは代役としてステージに上がったり。楽曲制作も積極的です。さらにツアー中に「Sick Days」という曲を発表し、その数日後にツアー同行メンバーの体調不良でツアーキャンセルを発表するというウソみたいな奇跡を起こしていました。
そんなdeadmau5は2015年10月に、前のマネージャに対して訴訟を起こしています。おそらくその前後にマネージャーが変わり、方向性が変わっているのかもしれません。UMF MIamiの出演が発表されたのもこの訴訟の数ヶ月後ですからマネージャーが変わったことで大きな舞台に立ちやすい環境ができたのかもしれません。
2)原点回帰
近年、EDMとドラッグカルチャーの結びつきが強くなっていることが深刻になっているようです。とあるフェスではドラッグの乱用で死者が出るほどだとか。そういった深刻な状況を回帰させたいという意味でもEDMの原点に帰ろうという考えが今回のワールドツアーにつながったのかもしれません。
deadmau5といえばEDMが商業的になることを嫌い、EDMのルーツを守り続けることにこだわっていました。EDMの源はHOUSEです。楽器などで演奏された生の音をループさせることによって制作されていたHOUSEを、PCなどの電子技術を駆使して制作したのがElctric Dance Music、略してEDMです(ルーツに関しては諸説あります)。こういったEDMの原点を守り続けているdeadmau5がいまのULTRAにとって必要になってきたのかもしれません。
ちなみにdeadmau5はTwitterでファンからの
「どうしてあれだけ嫌ってたULTRAと一緒に仕事することにしたの?お金だけでは無いでしょ?」
という問いに対して
「金だけだよ。それだけさ。クリエイティブなことをしたり夢を実現させたりするにはお金がかかるんだ」
とリアルなお返事。さすがです笑。
王道プロデューサー勢揃い
今回はHardwell、Martin Garrix、Tiestoといった王道プロデューサーが軒並み名を連ねました。推定ギャラはHardwellとMartin Garrixはそれぞれ1200万円、Tiestoは4200万円と、かなりの破格です。
さらにヒット曲連発中のDJ SNAKE、LIVE SETで出演のNEROなど、EDMファンからの需要が増しているアーティストを選んだ感じでしょうか。
Tiestoに関しては今年入ってすぐあたりにTwitterで来日を示唆しており、ULTRAの出演が噂されていました。
また、過去2年連続出演していたAlessoとAfrojackの出演は発表されていません。AlessoはSUMER SONIC2016、Afrojackは単独公演で来日予定があります。フェスによってはアーティストに対して、フェスの前後数ヶ月の来日に規制をかけることもあるそうなので、今年の出演は可能性が低そうです。
次世代EDMプロデューサー、Jauz、marshmelloの2組
Jauzは2度目の来日。marshmelloは初来日ですね。サポートアーティストとして名前が入っていますが、海外ではメイン級の人気です。
Jauzはベースハウスやダブステップを制作しており、EDMのブームの路線を変えてきたプロデューサーの1人です。Jauzでピンとこなかった方は「Rock That Party」や「Feel The Volume」を聞いてみてください。
marshmelloはファン待望の来日です。謎の覆面プロデューサーです。彼はFuture系の音楽を主に制作しており、SkrillexらとともにBASS MUSICを人気にさせた第一人者とも言えます。かわいらしいマスコットキャラクターが人気です。
実はこの2人、マネージャーが同じ人なんです!!Moe Shaliziというベテランマネージャで、様々なダンスミュージックアーティストを担当しています。

ULTRAはレーベルや事務所ごとに枠を用意していることが多く、この2組は同じ枠で出演が決まったのかもしれません。
ちなみにSlushiiもそのMoe Shaliziのマネジメントです。Slushiiの認知度が低いので
「スペシャルゲストでSlushii登場!!」みたいなサプライズは期待できませんが、彼らのチームとして同行してくる可能性は高そうです。
こんな感じでULTRA JAPAN2016年 第1弾ラインナップを読み解いてみました。
第2弾では誰が発表されるのでしょうか?期待して待ちましょう!!
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